「開くな!」と言葉で伝えても…
小学生に限らず野球選手にとってバッティングでもピッチングでも『体が開かないこと』は重要なポイントです。
例えばピッチングでは・・・
ボールを投げる時にグラブ側の肩~腕や、骨盤~膝等が開いてしまうと、投げる肩肘への負担が大きく、投球障害と言われる怪我にも繋がりかねません。
- 速い球を投げる
- コントロール良く投げる
- 怪我をせず長く野球を続ける
全てにおいて必要なポイントが『体の開きを防止する』ことです。
『体が開いてるから気を付けて!』と、言葉で伝えても子ども達もわかるようでわからない。頭でわかっていてもうまくできない。そんなやりとりを日々繰り返していました。
そもそも体が開いていると自覚できてる?
野球の指導をしている方ならおそらく100万回は口に出したことがあるのではないでしょうか?
自分自身の良くないところが自覚できていない中で、一生懸命100万回の言葉で指導しても伝わらないですね…
それなら
百聞は一見に如かず
ならぬ
百聞は一商品に如かず
そんな野球練習ギアを開発すれば子ども達にとっても指導者にとっても強い味方になる!と商品開発を決めました。
バッティング編
"開きが早い"という課題にオススメ
ボールの押し込みやスピンをかけること以外にも、バッティングの悩み・課題NO.1と言っていいのが『開きが早い』ことではないでしょうか?
肩の開きが早い!体が開いてるぞ!と言われたことがある選手、ドキッとしませんか?
井端監督と開発・商品化した【肩開き防止バー】があれば、その課題も解決できます!
ピッチャー側の手で持ちながら片手打ち
上半身主導のバッティング=開きが早くなりがち…という問題点を一発解決してくれます!
ピッチング編
物理的な障害物は“棒”
まずは物理的に体が開けない状況を作る【壁】となるものを作りたいと考えました。
大掛かりな商品では利便性が悪いので簡易的で安全なことが最低条件です!
壁 ではなく スポンジの棒 で、商品化への検討を開始
そして野球は投げて・打って・捕って・走ってと、やらなくてはいけないことが盛りだくさん♪
投げる時に体が開かないよう壁の役割になるように、ある程度の高さが必要なシーン。
打つ時にはスウィングの邪魔にはならず、でもステップ足が開かないように、膝の高さまでが必要なシーン。
さまざまな使用シーンを想定し、もし体に当たってしまっても怪我をすることのない安全な素材であることを確認して最終的な商品スペックを決めていきます。
体が開いたら棒に当たっちゃうことで『あ、開いちゃった』と自覚できます。
自分の投げ方を自分自身でわかることがフォーム改善への近道です!
そして何よりここにあると意識することで開きを抑止でき、投げ始めからしっかりと軸を作る事ができますね!
視覚的な目標は“矢印”
次に体が開かないことに加えてどのように足を踏み出し、体重移動をしたら良いか?ということわかる【目標】を作りたいと考えました。
すでにフィールドフォースで販売されており、日々さまざまな練習で活用していたマルチマーカーは、足元に置いて練習中に踏んでも安全という最大の魅力があることに気付き、この商品を活用する案を検討しました。
ただの線では効果は半減…
投げる方向への体重移動、そして力を伝えるべき方向を意識できるように矢印型に置く事でイメージは固まりました!
そしてこちらもピッチング練習だけではなく、バッティングや走塁練習でも伝えるように、真っすぐのラインとV字のラインの取り付け位置を数パターン作る事にしました。
一つの商品で一つの練習 ではなく 一つの商品でさまざまな練習 が出来ることがフィールドフォースの野球練習用品の強みです♪
すぐにサンプルは完成し、取り付け位置の微調整や、歩幅のわかるラインの微調整を行いました。
そして体の開きを防止しかつ力を伝えたい方向を視覚的に認識できる野球用の矢印も完成しました!
なくても練習できるけど、、、絶対にあった方が練習効果が上がる!まさにそんな野球ギアです♪
考えるな!感じろ!で身に付く
棒と矢印を組み合わせて徹底的に開きを防止する練習もできます。
- 開くなと言葉で伝えても子ども達の投げ方が改善しない…と悩んでいた指導者の方々
- 開くなと言葉で言われても直してるつもりなのに…と悩んでいた子ども達
頭で考えて体を動かすより、物理的や視覚的に感じて自然に体が動いたほうが、良い投球フォームが身に付くかもしれません!
体の開きを防止する野球ギア2種
心から子ども達のことを考えている野球用品メーカーの社長そして社員達の商品開発への挑戦は終わることなくこれからも続きます・・・
子ども達の練習をサポートしていると、体の開きが早い子が多いと感じます。
特に「速い球を投げたい」と力が入れば入るほど開いてしまう気がします…